コネクション ID の導入¶
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重要
allow_client_id_assignment
設定は 2021 年 6 月に廃止され、 client_id
の指定をクライアントが指定可能にする挙動のみとします。
コネクション ID 導入の経緯¶
Sora 19.04 から接続ごとのユニークな ID として connection_id
を払い出すようになりました。これは今までの client_id
と同等のものです。
一方、 client_id
はシグナリング開始時、または認証成功時の戻り値にて指定が可能になりました。また client_id
は重複が可能になりました。この仕組を利用することで複数の接続を 1 つの client_id
で管理することできるようになります。指定可能な client_id
は 255 バイトまでの文字列です。
この仕組は 1 クライアントが複数の接続を保持したり、 1 クライアントが複数の端末から利用している場合に、 シグナリング経由でのプッシュ通知や、 API 経由での切断を一つの API で行うことを目的としています。
今までは 1 接続 1 クライアント ID という仕組みをとってきましたが、今回の変更で 1 接続 1 コネクション ID と定義し直しました。複数接続 1 クライアント ID が実現可能になりました。
変更要点¶
今までの
client_id
のようにすべての接続でユニークな値であるconnection_id
が払い出されるようになりますsora.conf
にてallow_client_id_assignment
をtrue
にすることでシグナリング開始時と認証成功時の戻り値でclient_id
が指定可能になりますclient_id
が重複可能になります
変更点一覧¶
シグナリングの
type: offer
時にconnection_id
が払い出され、常にユニークになります認証とイベントウェブフック時に
connection_id
が追加されますsora.conf
にallow_client_id_assignment
設定が追加されます設定を有効にした場合、シグナリング開始時に
client_id
を指定可能になります設定を有効にした場合、認証ウェブフック成功時に
client_id
を指定可能になります設定を有効にした場合、シグナリング開始時に
client_id
が指定されない場合、認証ウェブフック時に通知されるclient_id
が含まれなくなります設定を有効にした場合、
client_id
は重複が可能になります設定有効時には API で今まで
client_id
を指定できたものはconnection_id
での指定が必要になります
client_id
をクライアントからも認証サーバからも指定しない場合はclient_id
は今までどおりユニークになります今まで
client_id
が含まれていた API の戻り値やログにconnection_id
の項目が追加されます
API の変更点¶
PushClient API¶
API の指定方法は後方互換性が維持されます。
ただし sora.conf
にて allow_client_id_assignment
を true
にした場合は、
指定した client_id
が割り当てられた全ての接続にプッシュ通知が送られます。
DisconnectClient API¶
API の指定方法は後方互換性が維持されます。
ただし sora.conf
にて allow_client_id_assignment
を true
にした場合は、
指定した client_id
が割り当てられた全ての接続が切断されます。
GetStats API¶
API の指定方法は後方互換性が維持されます。
ただし sora.conf
にて allow_client_id_assignment
を true
にした場合は、 利用ができなくなります。
代わりに GetStatsClient API と GetStatsConnection API を利用してください。
StartForwardingRtp API¶
API の指定方法は後方互換性が維持されます。
ただし sora.conf
にて allow_client_id_assignment
を true
にした場合は、 client_id
が指定できなくなります。
代わりに connection_id
を指定してください。
StopForwardingRtp API¶
API の指定方法は後方互換性が維持されます。
ただし sora.conf
にて allow_client_id_assignment
を true
にした場合は、 client_id
が指定できなくなります。
代わりに connection_id
を指定してください。
Disconnect API¶
API の指定方法は後方互換性が維持されます。
ただし sora.conf
にて allow_client_id_assignment
を true
にした場合は、 利用ができなくなります。
代わりに DisconnectClient API と DisconnectConnection API を利用してください。