セッションウェブフック

概要

セッションウェブフックは、セッションの状態を送信するウェブフックです。

例えばチャネルに誰も接続していない状態で新しく接続されたタイミングや、 誰も接続しない状態が一定時間続いたタイミングで、 ウェブフックを利用してセッションの状態などを HTTP リクエストで送信する機能です。

また、セッション開始時にウェブフックの戻り値で録画開始や音声ストリーミングなどを指定することができ、 今まで API を叩いていた処理をウェブフックで行うことができるようになります。

目的

セッションは実際にチャネルに参加しているクライアントの集まりです。

もともと Sora にはチャネルを作るという概念がありません。 チャネルに誰も接続していない状態で、新しく接続があれば、チャネルが利用されている状態になります。

そのため、チャネルが利用されているかどうかの判断は HTTP API を利用したり、 イベントウェブフックリクエストの送信を利用したりして、アプリケーション側で判断する必要がありました。

このセッションウェブフックは、新しくチャネルに状態を持たせ、 その状態をウェブフックリクエストで送信することで、API やイベントウェブフックを利用せずに、 チャネルの状態を判断することができるようになります。

セッション ID

特定の期間チャネルに接続していたクライアントをグルーピングするために、 Sora はセッション ID という値を払い出します。 セッション ID は Sora が指定するため、書き換えることはできません。

セッション ID は UUIDv4 を Base32 でエンコードした 26 バイトの文字列です。

設定

session_webhook_url

セッションウェブフックリクエストの送信先を指定してください。

session_webhook_url = https://example.com/sora/session/webhook

session_created_timeout

セッションが存在しない状態で、新しくセッションを生成する際の制限時間です。 これはセッションウェブフック処理も含めた時間で、この時間を超えるとタイムアウトとなり、切断されます。

デフォルトでは 5 秒です。

session_created_timeout = 5 s

session_destroyed_timeout

そのチャネルの接続数が 0 になってから新しい接続が無い場合に、 session.destroyed のセッションウェブフックリクエストを送信するまでの時間を指定します。

デフォルトでは 15 秒です。

session_destroyed_timeout = 15 s

session_updated_webhook_interval

session.updated の送信間隔を指定します。

デフォルトでは 1 min (1 分) です。単位は min しか指定できません。

session_updated_webhook_interval = 1 min

ログ

セッションウェブフックのログは log/session_webhook.jsonllog/session_webhook_error.jsonl に出力されます。 これは session_webhook_url を指定していなくても出力されます。

session_webhook.jsonl

セッションウェブフックの送信が 正常に動作した 処理を書き込みます。

項目

  • id

    • Base32 UUIDv4

  • timestamp

    • RFC 3339 UTC マイクロ秒

  • req

    • リクエスト

    • センシティブデータはマスクされます

  • res

    • レスポンス

    • センシティブデータはマスクされます

  • url

    • セッションウェブフック URL

    • セッションウェブフックが指定されていなければ含まれません

session_webhook_error.jsonl

セッションウェブフックの送信が正常に処理できなかった処理を書き込みます。

  • ステータスコードが 200 番台以外の場合

  • タイムアウトした場合

項目

  • id

    • Base32 UUIDv4

  • timestamp

    • RFC 3339 UTC マイクロ秒

  • req

    • リクエスト

    • センシティブデータはマスクされません

  • reason

    • ウェブフックエラー理由

  • url

    • セッションウェブフック URL

    • セッションウェブフックが指定されていなければ含まれません

multistreamspotlight が既存セッションと異なる場合の挙動

重要

この挙動は 2024 年 12 月リリースの Sora にて変更されます。 既存セッションの接続数が 0 の場合に multistreamspotlight が異なる新規接続が来た場合は、 INVALID-SIGNALING-PARAMS エラーを返し切断するようになります。

警告

この挙動はクラスターリレー機能を利用する際は適用されません。 既存セッションの接続数が 0 の場合に multistreamspotlight が異なる新規接続が来た場合は、 INVALID-SIGNALING-PARAMS エラーを返し切断するようになります。

セッションが存在するタイミングでシグナリングのパラメーターが異なる接続が来た場合、接続数によって挙動が変わります。

既存セッションの接続数が 0 の場合

セッションの接続数が 0 のタイミングで multistreamspotlight がセッションと異なる新規接続が来た場合は、既存のセッションを破棄し session.destroyed ウェブフックリクエストを送信します。

その後に、新規でセッションを作成し session.created ウェブフックリクエストを送信します。

既存セッションの接続数が 0 ではない場合

セッションの接続数が 0 ではないタイミングで multistreamspotlight がセッションと異なる新規接続が来た場合は、 INVALID-SIGNALING-PARAMS エラーを返し切断します。

session.created

セッション生成

同時接続数が 0 のチャネル ID に対して、新しい接続の認証が成功したタイミングで session.created ウェブフックリクエストを送信します。

チャネルの同時接続数が 0 の場合でも、 multistream および spotlight の値が一致するセッションが過去に生成されており、 まだ破棄されていない場合には、そのセッションが使用されるため session.created ウェブフックは送信されません。

キー

内容

type

string

"session.created"

id

string

ウェブフック ID (ユニーク)

label

string

sora.conf の label にて指定した値

node_name

string

Sora ノード名

version

string

Sora のバージョン

channel_id

string

チャネル ID

session_id

string

セッション ID

timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

ウェブフック作成時間

created_time

integer (UNIX 時間)

セッション生成時間

created_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

セッション生成時間

multistream

boolean

マルチストリームが有効かどうか

spotlight

boolean

スポットライトが有効かどうか

external_signaling_url

string

(クラスター機能が有効の場合) 接続先の external_signaling_url

{
  "channel_id": "sora",
  "created_time": 1638337454,
  "created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523736Z",
  "id": "2YN2DQE5KD3GSFSVPAYZ7VTAV4",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "multistream": true,
  "spotlight": false,
  "node_name": "[email protected]",
  "session_id": "NPR769YPQ914K10FW42PGH4TKW",
  "timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523912Z",
  "external_signaling_url": "wss://node-01.example.com/signaling",
  "type": "session.created",
  "version": "2023.2.0"
}

戻り値

セッションウェブフックは "type": "session.created" の戻り値を指定できます。

session_metadata

注釈

この項目はセンシティブデータとして扱われます。

session_metadata を指定した場合、セッション更新時の session.updated とセッション破棄時の "type": "session.destroyed" のウェブフックリクエストに session_metadata が含まれます。

{
  "session_metadata": "<JSON>"
}

session_lifetime

セッション生成のタイミングで、セッションのライフタイムを指定することができます。

例えば 3600 を指定した場合、 3600 秒後にセッションは破棄されます

{
  "session_lifetime": 3600
}
  • session_lifetime の指定にかかわらず、セッションの同時接続数が 0 になると、 session_destroyed_timeout に指定した時間が経過したタイミングでセッションが破棄されます

  • で指定してください

  • 最大 2,592,000 秒 (30 日) まで指定できます

  • セッション生成後に変更することはできません

  • session_lifetime が未指定の場合は 無制限 です

  • session.destroyedreasonlifetime_expired が入ります

  • connection.destroyedreasonsession_destroyed が入ります

  • セッションのライフタイムが終了すると、セッションが破棄され切断します

  • セッションのライフタイムが終了すると、セッションウェブフック session.destroyed が送信されます

spotlight_number

セッション生成のタイミングで、スポットライト機能が有効な場合に、スポットライトの数を指定することができます。

クライアント単位でのシグナリング接続時や認証ウェブフック成功時の spotlight_number と異なる値を払い出した場合、 エラーとなりますので注意してください。 spotlight_number はセッションウェブフックでの指定を推奨します。

セッション単位の spotlight_number を変更するには ChangeSpotlightNumber API を利用する必要があります。

{
  "spotlight_number": 3
}

recording

recordingtrue を指定した場合、セッション単位の録画を開始します。

詳細は 録画機能 (セッション単位) の session.created をご確認ください。

{
  "recording": true
}

recording_expire_time

  • recordingtrue の場合のみ有効です。録画の有効期限を秒単位で指定します

  • recording_expire_time3600 を指定した場合、 3600 秒後に録画は終了します

詳細は 録画機能 (セッション単位) の session.created をご確認ください。

{
  "recording_expire_time": 3600
}

recording_split_only

  • recordingtrue の場合のみ有効です。録画を分割のみで行うかどうかを指定します

  • recording_split_onlytrue に指定した場合、録画は分割のみで行われます

詳細は 録画機能 (セッション単位) の session.created をご確認ください。

{
  "recording_split_only": true
}

recording_split_duration

  • recordingtrue の場合のみ有効です。分割録画の分割時間を秒単位で指定します

  • recording_split_duration60 を指定した場合、 60 秒ごとに録画が分割されます

詳細は 録画機能 (セッション単位) の session.created をご確認ください。

{
  "recording_split_duration": 60
}

recording_metadata

recordingtrue の場合のみ有効です。recording.report ウェブフックやレポートファイルに含まれます。

詳細は 録画機能 (セッション単位) の session.created をご確認ください。

{
  "recording_metadata": {"spam": "egg"}
}

forwarding_filter

forwarding_filter を指定した場合、転送フィルターをセッションに対して反映することができます。

転送フィルタールールの詳細については 転送フィルター機能 をご確認ください。

{
  "forwarding_filter": {
    "action": "allow",
    "rules": [
      // チャネルに接続しているすべてのコネクションに音声のみ転送する
      [
        {"field": "kind", "operator": "is_in", "values": ["audio"]}
      ]
    ]
  }
}

audio_streaming

audio_streamingtrue に指定した場合、そのセッションで音声ストリーミングが有効になります。

音声ストリーミング機能の詳細については 音声ストリーミング機能 をご確認ください。

{
  "audio_streaming": true
}

audio_streaming_auto

audio_streaming_autotrue に指定した場合、そのセッションで音声ストリーミングが有効になり、 かつ自動開始、自動停止機能が有効になります。 この設定を true にするときには audio_streamingtrue に設定する必要があります。

詳細は audio_streaming 関連の払い出し設定の組み合わせによる動作 をご確認ください。

{
  "audio_streaming": true,
  "audio_streaming_auto": true
}

session.destroyed

セッション破棄

同時接続数が 0 になったチャネル ID が一定時間経過したタイミングで、 session.destroyed ウェブフックリクエストを送信します。

キー

内容

type

string

"session.destroyed"

id

string

ウェブフック ID (ユニーク)

label

string

sora.conf の label にて指定した値

node_name

string

Sora ノード名

version

string

Sora のバージョン

channel_id

string

チャネル ID

session_id

string

セッション ID

timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

ウェブフック作成時間

created_time

integer (UNIX 時間)

セッション生成時間

created_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

セッション生成時間

destroyed_time

integer (UNIX 時間)

セッション破棄時間

destroyed_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

セッション破棄時間

multistream

boolean

マルチストリームが有効かどうか

spotlight

boolean

スポットライトが有効かどうか

spotlight_number

integer

スポットライトが有効な場合、スポットライト数

total_connections

integer

延べ接続数

max_connections

integer

最大同時接続数

connections

array (object)

(クラスター機能が無効の場合) セッションに参加した接続情報

session_metadata

json

(値がある場合) session.created の戻り値で指定した値

external_signaling_url

string

(クラスター機能が有効の場合) 接続先の external_signaling_url

reason

string

セッションが破棄された理由 ("normal", "validation_error", "webhook_error", "terminated_api", "lifetime_expired", "abort")

{
  "channel_id": "sora",
  "connections": [
    {
      "audio": true,
      "audio_codec_type": "OPUS",
      "client_id": "W9QE86Z0BS1QFFPZ2QB5DRZ2HC",
      "bundle_id": "W9QE86Z0BS1QFFPZ2QB5DRZ2HC",
      "connection_id": "W9QE86Z0BS1QFFPZ2QB5DRZ2HC",
      "connection_created_timestamp": "2021-12-01T05:44:23.051704Z",
      "connection_destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:44:57.083215Z",
      "role": "sendrecv",
      "simulcast": false,
      "video": true,
      "video_bit_rate": 1000,
      "video_codec_type": "VP9",
      "video_vp9_params": { "profile_id": 0 },
    },
    {
      "audio": true,
      "audio_codec_type": "OPUS",
      "client_id": "JXMYW6GPX54EH0HGA5X4130FBM",
      "bundle_id": "JXMYW6GPX54EH0HGA5X4130FBM",
      "connection_id": "JXMYW6GPX54EH0HGA5X4130FBM",
      "connection_created_timestamp": "2021-12-01T05:44:21.500272Z",
      "connection_destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:44:56.878019Z",
      "role": "sendrecv",
      "simulcast": false,
      "video": true,
      "video_bit_rate": 1000,
      "video_codec_type": "VP9",
      "video_vp9_params": { "profile_id": 0 },
    },
    {
      "audio": true,
      "audio_codec_type": "OPUS",
      "client_id": "F8VK9R71BN5S5EDE737C8XAA3C",
      "bundle_id": "F8VK9R71BN5S5EDE737C8XAA3C",
      "connection_id": "F8VK9R71BN5S5EDE737C8XAA3C",
      "connection_created_timestamp": "2021-12-01T05:44:19.811385Z",
      "connection_destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:44:55.897819Z",
      "role": "sendrecv",
      "simulcast": false,
      "video": true,
      "video_bit_rate": 1000,
      "video_codec_type": "VP9",
      "video_vp9_params": { "profile_id": 0 },
    },
    {
      "audio": true,
      "audio_codec_type": "OPUS",
      "client_id": "VBYS5TV5S510F98GS2VK015AKG",
      "bundle_id": "VBYS5TV5S510F98GS2VK015AKG",
      "connection_id": "VBYS5TV5S510F98GS2VK015AKG",
      "connection_created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.716974Z",
      "connection_destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:44:57.197372Z",
      "role": "sendrecv",
      "simulcast": false,
      "video": true,
      "video_bit_rate": 1000,
      "video_codec_type": "VP9",
      "video_vp9_params": { "profile_id": 0 },
    }
  ],
  "created_time": 1638337454,
  "created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523736Z",
  "destroyed_time": 1638337502,
  "destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:45:02.199179Z",
  "id": "M7K1AVS9KS34V9XFJJH04TB400",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "max_connections": 4,
  "multistream": true,
  "node_name": "[email protected]",
  "session_id": "NPR769YPQ914K10FW42PGH4TKW",
  "spotlight": false,
  "timestamp": "2021-12-01T05:45:02.199419Z",
  "total_connections": 4,
  "session_metadata": {"spam": "egg"},
  "type": "session.destroyed",
  "version": "2023.2.0"
}

connections

connections に入ってくる以下の二つは RFC3339 形式の時間ではなく null が入ってくる場合があります。

  • connection_created_timestamp

  • connection_destroyed_timestamp

これは、認証は成功し、セッションに参加はしたが、何らかの理由で WebRTC が確立に失敗した場合発生します。

両方ともの値に null が入ってきます。

reason

session.destroyed には reason が含まれ、セッションが破棄された理由が入ります。

  • "normal" は通常のセッション破棄

  • "validation_error"session.created の戻り値が正常ではなかったことによるエラーによるセッション破棄

  • "webhook_error" はセッション生成時のウェブフック session.created のウェブフック処理中にエラーが発生したことによるセッション破棄

    • 以下はエラー例です

    • session_webhook_url と接続できなかった場合

    • ウェブフック送信先からステータスコードが 2XX 以外だった場合

    • ウェブフック送信先からの JSON がパースできなかった場合

    • ウェブフック送信先からの JSON のパース結果が JSON Object 以外だった場合

    • ウェブフック送信先との HTTPS に失敗した場合

    • ウェブフック送信先との mTLS に失敗した場合

  • "terminated_api"TerminateSession API によるセッション破棄

  • "lifetime_expired" はセッションライフタイムの期限切れによるセッション破棄

  • "abort" は異常発生のセッション破棄

クラスター有効時

クラスター有効時には connections 項目は含まれません。

{
  "channel_id": "sora",
  "created_time": 1638337454,
  "created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523736Z",
  "destroyed_time": 1638337502,
  "destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:45:02.199179Z",
  "id": "M7K1AVS9KS34V9XFJJH04TB400",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "max_connections": 4,
  "multistream": true,
  "node_name": "[email protected]",
  "session_id": "NPR769YPQ914K10FW42PGH4TKW",
  "spotlight": false,
  "timestamp": "2021-12-01T05:45:02.199419Z",
  "reason": "normal",
  "total_connections": 4,
  "session_metadata": {"spam": "egg"},
  "external_signaling_url": "wss://node-01.example.com/signaling",
  "type": "session.destroyed",
  "version": "2023.2.0"
}

session.updated

セッション更新

注釈

このウェブフックリクエストの送信を停止することができます。 sora.confignore_session_updated_webhooktrue にしてください。

session.created 送信後、一定間隔で session.updated ウェブフックリクエストを送信します。

送信間隔はデフォルトで 1 分です。 session_updated_webhook_interval で送信間隔を変更できます。

session.updated の状態を記録することで、もし何らかの理由で session.destroyed が送信されなかった場合でも、 そのセッションが存在しているかどうかの判断を行う事ができるようになります。

キー

内容

type

string

"session.updated"

id

string

ウェブフック ID (ユニーク)

label

string

sora.conf の label にて指定した値

node_name

string

Sora ノード名

version

string

Sora のバージョン

channel_id

string

チャネル ID

session_id

string

セッション ID

timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

ウェブフック作成時間

created_time

integer (UNIX 時間)

セッション生成時間

created_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

セッション生成時間

multistream

boolean

マルチストリームが有効かどうか

spotlight

boolean

スポットライトが有効かどうか

spotlight_number

integer

スポットライトが有効な場合、スポットライト数

total_connections

integer

延べ接続数

max_connections

integer

最大同時接続数

connections

array (object)

(クラスター機能が有効の場合) セッションに参加した接続情報

session_metadata

json

(値がある場合) session.created の戻り値で指定した値

external_signaling_url

string

(クラスター機能が有効の場合) 接続先の external_signaling_url

{
  "channel_id": "sora",
  "connections": [
    {
      "audio": true,
      "audio_codec_type": "OPUS",
      "client_id": "W9QE86Z0BS1QFFPZ2QB5DRZ2HC",
      "bundle_id": "W9QE86Z0BS1QFFPZ2QB5DRZ2HC",
      "connection_id": "W9QE86Z0BS1QFFPZ2QB5DRZ2HC",
      "connection_created_timestamp": "2021-12-01T05:44:23.051704Z",
      "connection_destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:44:57.083215Z",
      "role": "sendrecv",
      "simulcast": false,
      "video": true,
      "video_bit_rate": 1000,
      "video_codec_type": "VP9",
      "video_vp9_params": { "profile_id": 0 },
    },
    {
      "audio": true,
      "audio_codec_type": "OPUS",
      "client_id": "JXMYW6GPX54EH0HGA5X4130FBM",
      "bundle_id": "JXMYW6GPX54EH0HGA5X4130FBM",
      "connection_id": "JXMYW6GPX54EH0HGA5X4130FBM",
      "connection_created_timestamp": "2021-12-01T05:44:21.500272Z",
      "connection_destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:44:56.878019Z",
      "role": "sendrecv",
      "simulcast": false,
      "video": true,
      "video_bit_rate": 1000,
      "video_codec_type": "VP9",
      "video_vp9_params": { "profile_id": 0 },
    },
    {
      "audio": true,
      "audio_codec_type": "OPUS",
      "client_id": "F8VK9R71BN5S5EDE737C8XAA3C",
      "bundle_id": "F8VK9R71BN5S5EDE737C8XAA3C",
      "connection_id": "F8VK9R71BN5S5EDE737C8XAA3C",
      "connection_created_timestamp": "2021-12-01T05:44:19.811385Z",
      "connection_destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:44:55.897819Z",
      "role": "sendrecv",
      "simulcast": false,
      "video": true,
      "video_bit_rate": 1000,
      "video_codec_type": "VP9",
      "video_vp9_params": { "profile_id": 0 },
    },
    {
      "audio": true,
      "audio_codec_type": "OPUS",
      "client_id": "VBYS5TV5S510F98GS2VK015AKG",
      "bundle_id": "VBYS5TV5S510F98GS2VK015AKG",
      "connection_id": "VBYS5TV5S510F98GS2VK015AKG",
      "connection_created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.716974Z",
      "connection_destroyed_timestamp": "2021-12-01T05:44:57.197372Z",
      "role": "sendrecv",
      "simulcast": false,
      "video": true,
      "video_bit_rate": 1000,
      "video_codec_type": "VP9",
      "video_vp9_params": { "profile_id": 0 },
    }
  ],
  "created_time": 1638337454,
  "created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523736Z",
  "id": "M7K1AVS9KS34V9XFJJH04TB400",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "max_connections": 4,
  "multistream": true,
  "node_name": "[email protected]",
  "session_id": "NPR769YPQ914K10FW42PGH4TKW",
  "spotlight": false,
  "timestamp": "2021-12-01T05:45:02.199419Z",
  "total_connections": 4,
  "session_metadata": {"spam": "egg"},
  "external_signaling_url": "wss://node-01.example.com/signaling",
  "type": "session.updated",
  "version": "2023.2.0"
}

connections

connections に入ってくる以下の二つは RFC3339 形式の時間ではなく null が入ってくる場合があります。

  • connection_created_timestamp

  • connection_destroyed_timestamp

これは、認証は成功し、セッションに参加はしたが、何らかの理由で WebRTC が確立に失敗した場合発生します。

両方ともの値に null が入ってきます。

クラスター有効時

クラスター有効時には connections 項目は含まれません。

{
  "channel_id": "sora",
  "created_time": 1638337454,
  "created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523736Z",
  "id": "M7K1AVS9KS34V9XFJJH04TB400",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "max_connections": 4,
  "multistream": true,
  "node_name": "[email protected]",
  "session_id": "NPR769YPQ914K10FW42PGH4TKW",
  "spotlight": false,
  "timestamp": "2021-12-01T05:45:02.199419Z",
  "total_connections": 4,
  "session_metadata": {"spam": "egg"},
  "external_signaling_url": "wss://node-01.example.com/signaling",
  "type": "session.updated",
  "version": "2023.2.0"
}

録画機能 (セッション単位) 有効時

セッションで録画機能 (セッション単位) が有効な場合、 "recording" が含まれます。 録画が有効ではない場合は "recording" 項目は含まれません。

キー

内容

recording_id

string

録画機能 (セッション単位) の ID

recording_metadata (オプション)

JSON Value

録画機能 (セッション単位) のメタデータ

split_only

boolean

セッションでの録画が分割のみかどうか

expire_time (オプション)

integer

セッションでの録画期限

expired_at (オプション)

integer

セッションでの録画期限 (Unix time)

split_duration (オプション)

integer

セッションでの録画分割有効時の分割時間

start_timestamp

string

セッションでの録画が開始された時刻 (RFC 3339 (UTC))

{
  "channel_id": "sora",
  "created_time": 1638337454,
  "created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523736Z",
  "id": "M7K1AVS9KS34V9XFJJH04TB400",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "max_connections": 4,
  "multistream": true,
  "node_name": "[email protected]",
  "session_id": "NPR769YPQ914K10FW42PGH4TKW",
  "spotlight": false,
  "timestamp": "2021-12-01T05:45:02.199419Z",
  "total_connections": 4,
  "session_metadata": {"spam": "egg"},
  "external_signaling_url": "wss://node-01.example.com/signaling",
  "type": "session.destroyed",
  "version": "2023.2.0",
  "recording": {
    "recording_id": "WHEJ888HQ55KDCFE3TZ4VPFQHR",
    "recording_metadata": {"spam": "egg"},
    "expire_time": 3600,
    "expired_at": 1615527737,
    "split_duration": 3600,
    "split_only": false,
    "start_timestamp": "2021-03-12T04:42:17.455668Z"
  }
}

session.vanished

注意

セッションウェブフック session.vanished 利用する場合は事前にサポートまでご連絡ください

警告

セッションウェブフック session.vanished実験的機能 のため、正式版では仕様が変更される可能性があります

重要

このウェブフックリクエストが送信されるには sora.confignore_session_vanished_webhookfalse である必要があります。

Sora のモードが block_new_session または block_new_connection の時に、 すべてのセッションがなくなったタイミングでウェブフックリクエストを送信します。

{
  "id": "047MK20PWD14QBPBA2JAK585JM",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "node_name": "[email protected]",
  "timestamp": "2021-10-05T01:51:57.977800Z",
  "type": "session.vanished",
  "version": "2023.2.0"
}

recording.started

重要

このウェブフックリクエストが送信されるにはセッションベースの録画を利用する必要があります

録画開始

  • data.start_timestamp

    • 録画機能 (セッション単位) を開始したタイムスタンプ (RFC3339 UTC マイクロ秒) が入ります

  • data.expire_time

    • この項目はオプションです

    • API による開始を行った場合は StartRecording API で指定した expire_time が入ります

    • session.created ウェブフックリクエストの戻り値により録画を開始した場合は戻り値 recording_expire_time が入ります

    • 指定していない場合は expire_time の項目が入ってきません

  • data.expired_at

    • この項目はオプションです

    • API による開始を行った場合は StartRecording API で指定した expire_time から計算した有効期限 (UNIX Time) が入ります

    • session.created ウェブフックリクエストの戻り値により録画を開始した場合は戻り値 recording_expire_time から計算した有効期限 (UNIX Time) が入ります

    • expire_time を指定していない場合は expired_at の項目が入ってきません

  • data.split_duration

    • この項目はオプションです

    • API による開始を行った場合は StartRecording API で指定した split_duration が入ります

    • session.created ウェブフックリクエストの戻り値により録画を開始した場合は戻り値 recording_split_duration が入ります

    • 指定していない場合は split_duration の項目が入ってきません

  • data.split_only

    • API による開始を行った場合は StartRecording API で指定した split_only が入ります

    • session.created ウェブフックリクエストの戻り値により録画を開始した場合は戻り値 recording_split_only が入ります

    • 指定していない場合は false が入ります

  • data.recording_metadata

    • この項目はオプションです

    • API による開始を行った場合は StartRecording API で指定した metadata が入ります

    • session.created ウェブフックリクエストの戻り値により録画を開始した場合は戻り値 recording_metadata が入ります

    • 指定していない場合は recording_metadata の項目が入ってきません

{
  "type": "recording.started",
  "id": "<Base32-UUIDv4>",
  "version": "<String>",
  "label": "<String>",
  "node_name": "<String>",
  "channel_id": "<String>",
  "session_id": "<Base32-UUIDv4>",
  "session_metadata": "<JSON>",
  "timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
  "data": {
    "channel_id": "<String>",
    "recording_id": "<Base32-UUIDv4>",
    "recording_metadata": "<JSON-Object>",
    "split_only": "<Boolean>",
    "created_at": "<UNIX-Time>",
    "expire_time": "<Integer>",
    "expired_at": "<UNIX-Time>",
    "start_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
    "split_duration": "<Integer>"
  }
}

recording.report

重要

このウェブフックリクエストが送信するには、セッションベースの録画を利用する必要があります

注釈

セッションが破棄されたタイミングでの recording.reportsession.destroyed に送信されます。

録画結果報告

  • data.archives[].start_time_offset

    • 録画を開始してから何秒経過した後にこの録画が開始したかを表しています

  • data.archives[].stop_time_offset

    • 録画を開始してから何秒経過した後にこの録画が終了したかを表しています

  • data.recording_metadata

    • StartRecording API で指定した metadata 、または session.created で払い出した recording_metadata が入ります

    • 指定していない場合は recording_metadata の項目が入ってきません

  • data.expired_at

    • 期限が切れた日時を UNIX Time で返します

一括録画時 recording.report

{
  "type": "recording.report",
  "id": "<Base32-UUIDv4>",
  "version": "<String>",
  "label": "<String>",
  "node_name": "<String>",
  "channel_id": "<String>",
  "session_id": "<String",
  "session_metadata": "<JSON>",
  "timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
  "data": {
    "channel_id": "<String>",
    "session_id": "<String>",
    "recording_id": "<Base32-UUIDv4>",
    "recording_metadata": "<JSON-Object>",
    "split_only": "<Boolean>",
    "split_duration": "<Integer>",
    "created_at": "<UNIX-Time>",
    "expire_time": "<Integer>",
    "expired_at": "<UNIX-Time>",
    "file_path": "<String>",
    "filename": "<String>",
    "file_written": "<Boolean>",
    "start_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
    "stop_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
    "archives": [
      {
        "label": "<String>",
        "node_name": "<String>",
        "client_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "bundle_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "connection_id": "<Base32-UUIDv4>",
        "file_path": "<String>",
        "filename": "<String>",
        "metadata_file_path": "<String>",
        "metadata_filename": "<String>",
        "start_time_offset": "<Integer>",
        "start_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
        "stop_time_offset": "<Integer>",
        "stop_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
        "size": "<Integer>"
      },
      {
        "label": "<String>",
        "node_name": "<String>",
        "client_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "bundle_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "connection_id": "<Base32-UUIDv4>",
        "file_path": "<String>",
        "filename": "<String>",
        "metadata_file_path": "<String>",
        "metadata_filename": "<String>",
        "start_time_offset": "<Integer>",
        "start_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
        "stop_time_offset": "<Integer>",
        "stop_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
        "size": "<Integer>"
      }
    ],
    "failed_archives": [
      {
        "label": "<String>",
        "node_name": "<String>",
        "client_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "bundle_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "connection_id": "<Base32-UUIDv4>"
      },
      {
        "label": "<String>",
        "node_name": "<String>",
        "client_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "bundle_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "connection_id": "<Base32-UUIDv4>"
      }
    ]
  }
}

分割録画時 recording.report

{
  "type": "recording.report",
  "id": "<Base32-UUIDv4>",
  "version": "<String>",
  "label": "<String>",
  "node_name": "<String>",
  "channel_id": "<String>",
  "session_id": "<String",
  "session_metadata": "<JSON>",
  "timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
  "data": {
    "channel_id": "<String>",
    "session_id": "<String>",
    "recording_id": "<Base32-UUIDv4>",
    "recording_metadata": "<JSON-Object>",
    "split_only": "<Boolean>",
    "split_duration": "<Integer>",
    "created_at": "<UNIX-Time>",
    "expire_time": "<Integer>",
    "expired_at": "<UNIX-Time>",
    "file_path": "<String>",
    "filename": "<String>",
    "file_written": "<Boolean>",
    "start_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
    "stop_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
    "archives": [
      {
        "label": "<String>",
        "node_name": "<String>",
        "client_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "bundle_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "connection_id": "<Base32-UUIDv4>",
        "start_time_offset": "<Integer>",
        "start_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
        "stop_time_offset": "<Integer>",
        "stop_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
        "split_last_index": "<String>"
      },
      {
        "label": "<String>",
        "node_name": "<String>",
        "client_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "bundle_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "connection_id": "<Base32-UUIDv4>",
        "start_time_offset": "<Integer>",
        "start_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
        "stop_time_offset": "<Integer>",
        "stop_timestamp": "<UTC RFC3339 Timestamp>",
        "split_last_index": "<String>"
      }
    ],
    "failed_archives": [
      {
        "label": "<String>",
        "node_name": "<String>",
        "client_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "bundle_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "connection_id": "<Base32-UUIDv4>"
      },
      {
        "label": "<String>",
        "node_name": "<String>",
        "client_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "bundle_id": "<String | Base32-UUIDv4>",
        "connection_id": "<Base32-UUIDv4>"
      }
    ]
  }
}

audio-streaming.started

重要

このウェブフックリクエストが送信されるには sora.confignore_audio_streaming_webhookfalse である必要があります。

以下の 2 つの条件で音声ストリーミングが開始した時にウェブフックリクエストを送信します。

  • StartAudioStreaming API が実行されるか、 またはセッションウェブフックで audio_streaming: true 払い出されたタイミングでウェブフックリクエストを送信します。

  • 音声ストリーミングの ウェブフック を利用時に SubscribeAudioStreamingResultPush API が呼び出される、もしくはクライアントが接続されて、 そのチャネルで音声ストリーミングの結果をサブスクライブしているクライアント数が 1 以上になった場合

session.created よりも必ず 後に ウェブフックが送信されます。

キー

内容

type

string

"audio-streaming.started"

id

string

ウェブフック ID (ユニーク)

label

string

sora.conf の label にて指定した値

node_name

string

Sora ノード名

version

string

Sora のバージョン

channel_id

string

チャネル ID

session_id

string

セッション ID

timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

ウェブフック作成時間

created_time

integer (UNIX 時間)

セッション生成時間

created_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

セッション生成時間

multistream

boolean

マルチストリームが有効かどうか

spotlight

boolean

スポットライトが有効かどうか

session_metadata

json

(値がある場合) session.created の戻り値で指定した値

external_signaling_url

string

(クラスター機能が有効の場合) 接続先の external_signaling_url

data

object

音声ストリーミング固有

data には以下が含まれます。

キー

内容

audio_streaming_auto

boolean

自動開始/停止が有効かどうか

audio_streaming_started_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

音声ストリーミングを開始した時間

{
  "channel_id": "sora",
  "created_time": 1638337454,
  "created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523736Z",
  "id": "2YN2DQE5KD3GSFSVPAYZ7VTAV4",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "multistream": true,
  "spotlight": false,
  "node_name": "[email protected]",
  "session_id": "NPR769YPQ914K10FW42PGH4TKW",
  "timestamp": "2022-12-01T05:44:14.523912Z",
  "type": "audio-streaming.started",
  "version": "2023.2.0",
  "session_metadata": {"spam": "egg"},
  "external_signaling_url": "wss://node-01.example.com/signaling",
  "data": {
    "audio_streaming_auto": true,
    "audio_streaming_started_timestamp": "2021-12-01T05:44:16.523912Z"
  }
}

audio-streaming.stopped

重要

このウェブフックリクエストが送信されるには sora.confignore_audio_streaming_webhookfalse である必要があります。

以下の 3 つの条件で音声ストリーミングが停止した時にウェブフックリクエストを送信します。

  • セッションが破棄された場合

  • StopAudioStreaming API が呼び出す場合

  • 音声ストリーミングの ウェブフック を利用時に UnsubscribeAudioStreamingResultPush API が呼び出される、もしくはクライアントが切断されて、 そのチャネルで音声ストリーミングの結果をサブスクライブしているクライアント数が 0 になった場合

session.destroyed よりも必ず 前に ウェブフックが送信されます。

キー

内容

type

string

"audio-streaming.started"

id

string

ウェブフック ID (ユニーク)

label

string

sora.conf の label にて指定した値

node_name

string

Sora ノード名

version

string

Sora のバージョン

channel_id

string

チャネル ID

session_id

string

セッション ID

timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

ウェブフック作成時間

created_time

integer (UNIX 時間)

セッション生成時間

created_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

セッション生成時間

multistream

boolean

マルチストリームが有効かどうか

spotlight

boolean

スポットライトが有効かどうか

session_metadata

json

(値がある場合) session.created の戻り値で指定した値

external_signaling_url

string

(クラスター機能が有効の場合) 接続先の external_signaling_url

data

object

音声ストリーミング固有

data には以下が含まれます。

キー

内容

audio_streaming_auto

boolean

自動開始/停止が有効かどうか

audio_streaming_started_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

音声ストリーミングを開始した時間

audio_streaming_stopped_timestamp

string (RFC3339 UTC マイクロ秒)

音声ストリーミングを停止した時間

{
  "channel_id": "sora",
  "created_time": 1638337454,
  "created_timestamp": "2021-12-01T05:44:14.523736Z",
  "id": "2YN2DQE5KD3GSFSVPAYZ7VTAV4",
  "label": "WebRTC SFU Sora",
  "multistream": true,
  "spotlight": false,
  "node_name": "[email protected]",
  "session_id": "NPR769YPQ914K10FW42PGH4TKW",
  "timestamp": "2022-12-01T05:44:14.523912Z",
  "type": "audio-streaming.stopped",
  "version": "2023.2.0",
  "session_metadata": {"spam": "egg"},
  "external_signaling_url": "wss://node-01.example.com/signaling",
  "data": {
    "audio_streaming_auto": true,
    "audio_streaming_started_timestamp": "2021-12-01T05:44:16.523912Z",
    "audio_streaming_stopped_timestamp": "2021-12-01T05:44:16.523912Z"
  }
}

API

TerminateSession API

セッションを強制的に終了させる API です。

channel_id を指定して、セッションを終了させます。 session_id を追加で指定することができますが、 session_id が見つからない場合はエラーになります。

API 実行中に新規の接続が来た場合、その接続はいったん保留して、セッション破棄後に新規セッションでの接続として扱います。

クラスター時の挙動について

セッションが存在していたノードで障害が起きた場合でも、 session.destroyed は送信されます

別のノードが session.destroyed を送信します。その際 reason 項目には abort が入ります。

reasonabort の場合、以下の情報が 最新の状態 ではない場合があります。

  • total_connections

  • max_connections

セッションが存在していたノードで障害が起きた際、同一ウェブフックが複数回送られる事があります

以下のウェブフックは複数回送られる可能性はあります、その際はウェブフックの "id" は同一になります。

  • session.destroyed

  • recording.started

  • recording.report

  • audio-streaming.stopped

クラスターリレー時の挙動について

セッションウェブフックはどのノードが送信しますか?

session.created を送信したノードが session.destroyed を送信します。

HTTP ヘッダー

警告

この機能は 実験的機能 のため、正式版では仕様が変更される可能性があります

注釈

JSON のパース時の判断などに利用してください。

sora-session-webhook-type

注意

x-sora-session-webhook-type は非推奨です、 sora-session-webhook-type を利用してください

セッションウェブフックの HTTP ヘッダー に sora-session-webhook-type または x-sora-session-webhook-type というヘッダー名でセッションウェブフックのタイプが入ってきます。

typesession.created の場合は sora-session-webhook-type: session.created または x-sora-session-webhook-type: session.created のように値が入ってきます。

sora-session-id

セッションウェブフックの HTTP ヘッダー に sora-session-id というヘッダー名でセッション ID が入ってきます。

セッション ID が 46NNAV9S0X3TD778A1JBYYCBS8 の場合は sora-session-id: 46NNAV9S0X3TD778A1JBYYCBS8 のように値が入ってきます。

シーケンス図

sequenceDiagram autonumber participant C1 as クライアント1 participant C2 as クライアント2 participant S as Sora participant A as アプリケーションサーバー C1->>S: type: connect S->>+A: 認証ウェブフック A-->>-S: 200 OK S->>+A: セッションウェブフック<br/>type: session.created A-->>-S: 200 OK S->>C1: type: offer C1->>S: type: answer Note over C1,A: クライアント1 WebRTC 確立 S->>+A: イベントウェブフック<br/>type: connection.created A-->>-S: 200 OK C2->>S: type: connect S->>+A: 認証ウェブフック A-->>-S: 200 OK S->>C2: type: offer C2->>S: type: answer Note over C1,A: クライアント2 WebRTC 確立 S->>+A: イベントウェブフック<br/>type: connection.created A-->>-S: 200 OK C1->>S: "type": "disconnect" S->>+A: イベントウェブフック<br/>type: connection.destroyed A-->>-S: 200 OK S->>C1: WebSocket Close Note over C1,A: クライアント1 WebRTC 切断 C2->>S: "type": "disconnect" S->>+A: イベントウェブフック<br/>type: connection.destroyed A-->>-S: 200 OK S->>C2: WebSocket Close Note over C1,A: クライアント2 WebRTC 切断 note right of S: 接続数 0 から 15 秒経過 S->>+A: セッションウェブフック<br/>type: session.destroyed A-->>-S: 200 OK note right of S: セッションがすべて破棄された S->>+A: セッションウェブフック<br/>type: session.vanished A-->>-S: 200 OK
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